あまちゃん

先週土曜日の放送分での、キョンキョン演じる春子が20年前に家出同然で町を飛び出す理由となったエピソードと、昨日放送分の大吉に言った「田舎が嫌いというより、田舎にいた頃の自分が嫌い。ついでにあの頃のダサい自分を知ってる人たちも嫌い」というセリフに、すっごく共感してしまった。

具体的な夢や目標があるわけじゃない。けれど、このまま周りの言いなりになって、海女の後継者としてこの町にいて、この町の人と結婚して死ぬまでずっとここで暮らす…と想像したときの恐怖。自分の未来が閉ざされてしまう、早くここから脱出しなくては!と汽車に飛び乗ってしまう春子の気持ちが痛いほどわかる。
東京や大阪、札幌のような都会に生まれ育った人が、地元にずっと住み続けるというのとは違う、数万人数千人の町で生まれ育つことの閉塞感はけっこうあるんだよねぇ。隣にどんな人が住んでるかわからない(と言われる)都会の怖さよりも、みんなが自分を知ってることの方がずっと怖い。怖いというか、息苦しい。
かと思うと、知ってる人が誰もいないところで暮らすことが怖くて寂しくて仕方がないという人もいるのだから、これはもう世の中には二種類の人間がいる的な、やつかね。

あとね、「田舎にいた頃のダサい自分を知ってる人が嫌い」は、小中高の頃の自分を思い出すと恥ずかしくて穴を掘って隠れたくなる私のことかと思った。私がかたくなにFacebookを始めない理由もそれで、Facebookあるあるの“昔の同級生を見つけてクラス会”とか、考えただけで地獄。や、別にスケバン(死語)だったわけでも、いじめられてたわけでもないのだけどね。なんだろうね。笑