おとぎ話の忘れ物

おとぎ話の忘れ物

小川洋子の本はこれを含めて3冊しか読んだことがないのであくまでも“印象”でしかないけれど、ベストセラー「博士の愛した数式」って、もしかすると小川洋子にとってはいつもと違う作風の小説なのか?以前読んだ「薬指の標本」と、この「おとぎ話の忘れ物」は共通した空気(淫靡な気配とか、不吉というか邪悪な気配というか…)があるけれど、「博士〜」にはそれがなかった気がしたので…。
この短編集は、画家・樋上公美子の絵が先にあって、そこから小川洋子がお話を作ったようです。この絵がAmazonの商品説明にもあるとおり、「残酷で可憐」。画家と小説家、ガチンコ勝負という感じでどっちもすごいなぁ…。