お茶と同情(054)

学生寮の青年トムは、気の優しい所を“シスター・ボーイ”とからかわれていた。彼は恋愛を経験しようと、一人の女性に手を出そうとしたが失敗、却ってバカにされてしまう。そんな彼に、憧れのローラという舎監が優しく手を差し伸べる……。
allcinemaより

青年と年上の女性の恋の話と青春のノスタルジーが中心かと思ったら、意外と重たいテーマの映画でした。1950年代から比べると、今はずっと「男らしく」なくてもOKな世の中になっているとはいえ、スポーツ好きで粗野で暴力的なことが男らしさだと思っている人がいることは確かです。映画の中でデボラ・カーも言っていたけれど本当の「男らしさは優しさや柔和さ、思いやりの中にあるもの」だというのは、いつの時代でも変わらないと思います。