7級公務員

監督:シン・テラ
出演:キム・ハヌル/カン・ジファン/チャン・ヨンナム/リュ・スンヨン
国家情報院の凄腕エージェント、スジは、自らの正体を明かせないばかりに、恋人のジェジュンにあらぬ誤解を与えてしまい、一方的に別れを告げられる。3年後、スジは海外留学して国際会計士になり帰国したジェジュンと偶然の再会を果たす。恋心が再燃する2人。ところが、実はジェジュンも今や国家情報院の新米エージェントとして奮闘中だった。部署が違ったため互いに相手が同僚であることに気づかず、それぞれの任務に励むスジとジェジュンだったが…。allcinemaより

アクションドタバタラブコメディです。やー、久しぶりにゲラゲラ笑った。カン・ジファンの腰抜けっぷりが最高です。キム・ハヌルのアクションシーンもカッコいい!美人で儚げな役よりも、断然こっちのほうが好きです。

ハンナ

監督:ジョー・ライト
出演:シアーシャ・ローナン/エリック・バナ/ケイト・ブランシェット
元CIA工作員の父にフィンランドの山奥で人知れず育てられた16歳の少女、ハンナ。幼い頃から格闘技をはじめあらゆる戦闘テクニックを叩き込まれ、ついにその戦闘能力は父をも凌ぐまでになっていた。そして、父のもとから旅立つことを決意したハンナ。父はそんな娘に、かつての同僚であるCIA捜査官マリッサに命を狙われる、“彼女に殺されるか、お前が殺すかだ”と忠告するのだが…。allcinemaより

ハンナが外の世界へ出て、マリッサを狙う理由が今ひとつ説明不足というか、説得力がないのが残念。完璧な兵士を作るために、胎児のDNAを操作して恐れや哀れみの感情を減らし、筋力や感覚を向上させた子ども(=ハンナ)を作り出したマリッサに対する復讐?マリッサがハンナを殺そうとする理由もはっきりしないし、一番大事な部分の描き方が希薄な気がする。
音楽とは「音の組み合わせ。美しく構成され、感情を表現するもの」という知識はあるけれど、今まで「音楽」を聴いたことがないハンナが、外の世界で音楽と出会うシーン(モロッコでコーラン、スペインでフラメンコ、ドイツでインダストリアル系?テクノ系?)はきれいだし上手いなぁ。
ストーリーはおいといて、映像と音楽のカッコよさとハンナの可愛さを楽しむ映画かな。

華麗なるアリバイ

監督:パスカル・ボニゼール
原作:アガサ・クリスティ『ホロー荘の殺人』
出演:ミュウ=ミュウ/ランベール・ウィルソン/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/
ピエール・アルディティ
フランスの小さな村、ヴェトゥイユの大邸宅。その週末、上院議員のアンリ・パジェスと妻のエリアーヌは、親しい友人7人を招いてパーティを開催する。しかし、ゲストの一人である精神分析医ピエールの存在が空気を張り詰めたものにしてしまう。この10年間、誰とでも浮気していた彼は、今回招待された女性たちとも過去や現在において不適切な関係を持っていたのだ。そんな中、昼下がりの屋敷に突然銃声が響き渡る。駆けつけたエリアーヌは、銃弾に倒れたピエールの姿と、夫の傍らで銃を手にしていた妻クレールを目撃する。警察は、夫の浮気に耐えかねた妻の犯行と見て、クレールを逮捕するが…。allcinemaより

ミステリー小説や映画の楽しみは、魅力的な探偵や刑事が登場し、彼らがどうやって真犯人にたどり着くのか…という謎解きのプロセスだと思うんだけど、この映画にはそういう役割の人がいないのが致命傷だな。

神々と男たち

監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ランベール・ウィルソン/マイケル・ロンズデール/オリヴィエ・ラブルダン/
フィリップ・ロダンバッシュ
1990年代。イスラム教圏の国、アルジェリア。山あいの小さな村に立つ修道院では、カトリック修道士たちが厳しい戒律を守りながら質素にして穏やかな共同生活を送っていた。彼らはイスラム教徒の地元民とも良好な関係を築き、医師でもあるリュックのもとには診察を希望する多くの住民が日々訪れていた。そんな中、内戦が激しさを増し、彼らの周辺でもイスラム過激派グループのテロによる犠牲者が出始める。修道士たちの間でも、避難すべきか村にとどまるべきかで意見が分かれ、修道院長のクリスチャンにもすぐには結論が出せない。そしてついに、フランス政府から修道士たちへの帰国命令が出されるが…。allcinemaより

宗教ってなんだろうねぇ…。
映画のなかで修道士たちが歌う神々しいほど美しい聖歌も生みだされる反面、宗教の名の下に残酷な殺戮が横行しているのも事実なわけで。

ところで、↓のエントリでかっこつけて本を読んでるノートに夢を記録しているヤリチン精神科医役が、この映画では主役の修道士役だった。