ハンナ

監督:ジョー・ライト
出演:シアーシャ・ローナン/エリック・バナ/ケイト・ブランシェット
元CIA工作員の父にフィンランドの山奥で人知れず育てられた16歳の少女、ハンナ。幼い頃から格闘技をはじめあらゆる戦闘テクニックを叩き込まれ、ついにその戦闘能力は父をも凌ぐまでになっていた。そして、父のもとから旅立つことを決意したハンナ。父はそんな娘に、かつての同僚であるCIA捜査官マリッサに命を狙われる、“彼女に殺されるか、お前が殺すかだ”と忠告するのだが…。allcinemaより

ハンナが外の世界へ出て、マリッサを狙う理由が今ひとつ説明不足というか、説得力がないのが残念。完璧な兵士を作るために、胎児のDNAを操作して恐れや哀れみの感情を減らし、筋力や感覚を向上させた子ども(=ハンナ)を作り出したマリッサに対する復讐?マリッサがハンナを殺そうとする理由もはっきりしないし、一番大事な部分の描き方が希薄な気がする。
音楽とは「音の組み合わせ。美しく構成され、感情を表現するもの」という知識はあるけれど、今まで「音楽」を聴いたことがないハンナが、外の世界で音楽と出会うシーン(モロッコでコーラン、スペインでフラメンコ、ドイツでインダストリアル系?テクノ系?)はきれいだし上手いなぁ。
ストーリーはおいといて、映像と音楽のカッコよさとハンナの可愛さを楽しむ映画かな。