ブーリン家の姉妹(001)


監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン/エリック・バナ
ヨーロッパの歴史を大きく揺り動かした一大スキャンダルとして知られるイングランド国王ヘンリー8世の結婚、世継ぎ問題を背景に、エリザベス1世の母となったアン・ブーリンとその妹メアリーが辿る愛憎渦巻く数奇な運命を描く歴史劇。新興貴族ブーリン家の野望のため王室へと送り込まれた美しく対照的な姉妹が、ヘンリー8世の寵愛を巡って確執を深めていくさまをドラマティックに綴る。allcinemaより

韓国ドラマも真っ青のドロドロ具合。洋の東西を問わず、女の子は家族からは出世の道具として扱われ、男の子を産まなければ用済み扱いなのね。
それにしても、この王様アホか?王妃の座を狙うアンの手練手管に翻弄されて、ただただアンとSEXしたいがためにカトリック教会と訣別し、国の宗教まで変えてしまうとは!史実はどうか知らないけれど、映画を見る限りでは、たった一人の女のせいでイギリス中が振り回されてるというのが驚く。「歴史は夜作られる」とは言うけれど、それって本当なんだね…。権力者の性欲を操る女性が陰の権力者と言っていいのかも。
アンは思惑通り正妻の座に着いて女の子を産み(この子が後のエリザベス1世)、二人目の子どもを流産したあとその隠蔽工作(結局未遂だったのだけど、この手段が驚愕!)が元で処刑されてしまう。王の正妻になったとしても、結局は彼女も権力ほしさの父や叔父の犠牲になってしまったのがなんだかなぁ…。

エリザベス1世関連の映画で必ず出てくる、スコットランドに幽閉されている姉というのは、アンのせいで王室から追放された女王の娘であり、そしてエリザベスは「妾の子」と言われているのは、こういう背景があったからなのかぁ、と納得した。