ユメ十夜(003)

文豪・夏目漱石の幻想短編集『夢十夜』を豪華にして多彩なスタッフ・キャスト陣で映画化したオムニバス・ムービー。漱石が描く不条理で幻想的な夢の世界を10人の監督がそれぞれの個性を存分に発揮して映像化を試みる。

うーむ。夏目漱石の原作の要素を全く使わない話(特に五夜と八夜)は、このオムニバス映画に参加する意味があったのだろうか。松尾スズキが監督した六夜のように演出はすっとんでいても(セリフが2ちゃん風味)、ちゃんと原作に沿って作るべきなのではないだろうか。

市川崑監督の二夜も秀逸だった。