NHKで録画しておいた舞台「ウラノス 」。放送禁止用語が全部消されていて、文脈からおおよそ推察して見ていたけれど、やがてひとつのセリフに何度も音声を消されるところが出てきて、その消されている言葉全てが私が想像している言葉でいいのかどうか、全く推測できなくなり挫折してしまった。
NHKもさぁ、その舞台に価値があると判断したからこそ権利を買って放送してるんだろうから、放送禁止用語だろうが何だろうが、ひとつの完成された作品として丸ごと見せるのが筋じゃないのか?
余談だけど「言葉」がらみでは、「援助交際」とか「万引き」など、明かな犯罪行為をぼかしたような言葉で言い換えるのが許せない。「売春」「窃盗」とはっきりと言い切るべき。
追記…自分用覚え書き

たとえば『座頭市』シリーズの放映にあたって、台詞の音声が消える時は、それがどんな言葉であるのかは映画のタイトルから知ることができるわけなのだから、これも、音を消すというより、ただ自動的に、差別語といわれる言葉を隠そうとしていることを伝えていると見るべきなのかもしれない。

金井美恵子著「目白雑録」むずむず日記より引用。