百万円と苦虫女(019)

百万円と苦虫女 [DVD]

ほっこり癒し系の映画かと思ったら、意外と厳しい作品だった。わたしもめんどくさい人間関係に疲れると「誰も私のことを知っている人がいないところで暮らしたい」と思う質なので、海の家や桃農家から立ち去る鈴子の気持ちがすごくよくわかる。他人とコミュニケーションをとって理解し合おうとするよりも、自分が黙ってしまうことでややこしい人間関係をうまくかわしていこうとするところとか、自分を見ているようで身につまされた。
「100万円貯まったら」というのは、煩わしい人間関係が構築されないうちに、ということ。そんな鈴子と恋に落ちた中島君、鈴子がいなくならないように、100万円貯まらないようにと策を講じたことによって、逆に鈴子と別れるハメになるというのが悲しい。ラストは個人的にはハッピーエンドになって欲しかったなぁ〜と思うけど、あの終わり方でいいんだろうなぁ。良い映画でした。
それにしても蒼井優ちゃんのかわいいこと！未來くんはかっこいい時とブサイクなときの落差が激しくて目が離せない。そしてやっぱり、ときどき角度によって小林賢太郎に激似。