八日目の蝉
壇れい主演のTV版を見たときも思ったけど、子どもを誘拐して逃亡生活を送る野々宮希和子(TVでは壇れい、映画では永作博美)を美化して、視聴者の共感を彼女に誘っているのがどうしても納得できない。
どう考えても、夫の浮気相手に赤ん坊を誘拐されて、4年後に子どもが見つかって戻ってきたものの、知らないおばさん扱いされてずっと娘との距離感が埋まらない秋山恵津子が一番気の毒だよね。
でも映画を観てる側は永作博美の「その子、まだごはんを食べていませんから!」で泣くじゃん。その涙は何に由来してるのかな…とか、つい思ってしまう。
井上真央は苦手な女優なんだけど、この映画の役はよかったと思う。ただ、劇団ひとりとのベッドシーンの演出がひどいなぁ。おっぱい出せないなら出せないで、もっと上手い撮り方があるんじゃないの?あんな不自然なうつぶせで背中のショットを撮らなくてもいいのに。「あの井上真央が裸になりました!」感を出したかったのかな。そんなの、どうでもいいわ!
特筆すべきは小池栄子!生きるのが不器用なフリーライターの役がすごくはまってた。
余談だけど、エンジェルホームに北三陸観光協会の栗原ちゃんを発見!