ジェイン・オースティンの説得

独身の令嬢アン・エリオットは、サマーセット州の広大な屋敷ケリンチ邸で父親のウォルーター卿と共に暮らしていた。彼女にはかつて、海軍士官のフレデリック・ウェントワースという恋人がいたが身分の違いから結婚を反対され、周囲の説得に応じて彼と別れていた。ウェントワースを思い続けて独身を通すアンだったが、経済状態の悪化により屋敷を貸し出すこととなり…。cinefil imagicaより

ジャンルを迷ったけど、BBC制作のTVムービーということなのでカテゴリはドラマにしておくとします。
ジェイン・オースティン原作らしく、誰が誰を好きで誰が誰を狙って…という話と身分の話が中心だけど、登場人物の描写が上手くて面白いわー。経済的に困窮しているのに、准男爵としての体面を保つことしか考えていない主人公の父親と姉エリザベス、自己中心的でバカな妹のメアリー。しっかり者で堅実な一家の大黒柱的存在の主人公アン。
そして主人公アンの地味さと言ったら!淡い色合いのふわふわしたドレスに柔らかい素材のショールをまとって、軽やかに笑いながら飛び跳ねるメアリーの夫の妹たちとのシーンでは、見るからにもっさりした素材でくすんだ色合いの服を着たアンの地味さが際立ってて、上手い見せ方だなぁと感心した。