女の子ものがたり(004)

監督:森岡利行
原作:西原理恵子
出演:深津絵里/大後寿々花/福士誠治/風吹ジュン/波瑠/高山侑子
36 歳漫画家の菜都美は、スランプに陥ってからというもの、昼間からビールを飲み、タライで水浴びをしたり、ソファで昼寝をしたりと、一向に立ち直ろうとする気配がない。新米の担当編集者、財前はそんな菜都美に「先生、友達いないでしょう?」と、キツイ言葉を投げかける。その一言で、菜都美は遠い昔、自分がまだ「女の子」だった頃に思いを馳せる。そして、人生最大のケンカをした「友達」の事を思い出すのだった。goo映画より

公式サイトには「すべての〈女の子〉を元気にする」とあるけれど、私はこの映画を見ても全く元気にならなかった。いわゆるDQN家庭に生まれてしまったら最後、そこから抜け出すのは至難の業で、DQN男と結婚して殴られても我慢して生きていくしかないのか…と、絶望感におそわれた。
マンガを描くという才能があって、田舎を飛び出す勇気を持っていた菜都美はその世界から脱出できたけど…。
「きいちゃんはしあわせ、みさちゃんはしあわせ…」て呪文のように唱えても、幸せの形は人それぞれだ、考え方次第だって言っても、きいちゃんもみさちゃんも全然幸せじゃないよぉ。
「感動した」とか「号泣した」というレビューも多いようだけれど、すでに「女の子」ではない私は彼女たちの母親目線で見てしまって、この子たちが置かれた環境(親、しっかりしろよ!とか)への怒りと、「なぜそんな男と…」という心配だけだった。