印獣

脚本:宮藤官九郎
演出:河原雅彦
出演:三田佳子/生瀬勝久/古田新太/池田成志/岡田義徳/上地春菜
とあるお屋敷が舞台。そこに住む女主人からの招待状をもらった3人の作家たちという設定。なにやら秘密めいた女主人は、かの大女優であることが判明。女主人からの依頼で、3人の男たちは彼女の一代記を共同で執筆することになる。果たしてこの大女優の目的は?その真意はどこに?果たして3人の男たちは無事共同執筆を終え、夢の印税生活を得ることができるのか?
印獣公式HPより


まず、これを感想として最初にもってくるのはしょうがないと思うんだけど、三田佳子がよくこの役を引き受けたなぁ…ということに驚く。。WOWOWでの放送後インタビューで古田さんが「三田さん、これに出たことで得したかと。損しただけだから」って言って他の二人から「おいっ!」ってつっこまれていたけど、や、まじで古田さんの言うとおりだと思う。まぁ、損とか得とかはおいとくとしても、三田佳子クラスになるとこんな冒険をしなくても今のポジションが揺らぐことはないのに、敢えて挑戦した三田佳子の役者魂には感服する。これは三田佳子以外じゃ絶対に成り立たないもの。「大女優役」を大女優じゃない人(って言い方も失礼だけど)が演じるのではなく、ほんものの「大女優」が演じてこそ、おもしろさも倍増したと思う。
今回は、池田成志さんが比較的おとなしめな役どころで、本人もちょっと物足りなかったようだけど、岡田義徳もかなり激しい役だったし、バランスとしては“引き”でちょうどよかったのでは。