ナイロビの蜂(024)

ナイロビの蜂 [DVD]

ナイロビの蜂 [DVD]

冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの同名ベストセラーを、「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督で映画化した感動のミステリー・サスペンス。アフリカの地を舞台に、政治に無関心なガーデニング好きの英国外交官が、慈善活動に熱心だった妻の死をきっかけに、初めて彼女の活動に目を向け、やがては危険を顧みず陰謀渦巻く事件の真相に迫っていくさまをスリリングに描く。主演は「イングリッシュ・ペイシェント」のレイフ・ファインズ。また、共演のレイチェル・ワイズは本作の演技でアカデミー助演女優賞を獲得した。allcinemaより

社会派サスペンスとでもいいましょうか。この映画に出てくるような『貧困を食い物にしている先進国の大企業』って実際にあるんだろうなぁ。
テッサのように命がけで不正や悪事を正そうなんてことはもちろんできないけれど、私にできる「何か」はあるんだろうか?
終わり近くに主人公ジャスティンが、新薬開発に携わり事件解決の鍵を握るDr.ロービアを探して訪れた村で襲撃を受け、命からがら飛行機に逃げ込むもロービアが連れている現地の子どもは乗せられないとパイロットに言われてしまう。なんとか同乗できるようにパイロットを説得するジャスティンをよそに、その子がひょいと飛行機から飛び降りて飛び立つ飛行機を追いかけて走るシーンが一番切なかった。
救いを求める人全てを助けられないのなら、ひとりの子どもを助けることには意味がないのか?目の前の困っている「ひとり」を救いたいと思うのは、自己満足の偽善なのかな。