ラヴェンダーの咲く庭で

公開当時、この映画の設定にとてもよく似た「ピアノマン」の出現がワイドショーをにぎわせていて、映画の宣伝か?と話題になってたっけ。
ふたりのベテラン女優の演技はさすがだけど…。姉ジャネット(マギー・スミス)には若い頃恋人もいたけれど、妹アシュラ(ジュディ・ディンチ)は処女のまま年老いてしまった、ということが映画の中で匂わされていたので、年をとっても気持ちは少女のままの純粋な女性だから若いアンドレアにときめいちゃうのよ、ということなんだろうけど、孫ほど年の違う男の子に恋するという設定にどうしてもなじめなかった。淡い恋心みたいなうっすらしたものならまだしも、アンドレアと抱き合って転がるシーンを夢想している場面があったりして、アシュラがアンドレアのことを性愛の対象として見ているのは、正直、グロテスクだ…としか思えない。