はっ!と気がつくと10月が半分過ぎ去っていた。早い!

  • 今月の始め、3年前から病気と闘っていた友だちがこの世を去った。夏にお見舞いに行った時は、痩せてはいたけれど声にもまなざしにも気力があったし、まさかこんな早くに逝ってしまうとは思いもせずに、また何かのついでに病院に寄ってみようと軽く考えてしまっていた。もっと頻繁に顔を見に行けばよかった。いつもそうだけど、誰かが亡くなるたびに、自分の生き方や人との関わり方をじっくりと見つめ直すきっかけをもらってる気がする。自分が重い病気になってからも、いつも家族や友人を思いやっていた彼女の強さは、いつまでもみんなの心に残っているはず。いつかあの世で彼女に会った時、恥ずかしくないような人生を送らなくては…と思った。
  • 治療の万策尽きて緩和病棟に移ったあとは、病室で娘さんの赤ちゃんのためのベビーキルトを縫うなど、穏やかに過ごしていたらしい。完成させることができなかったキルトを私が引き継いで仕上げることになり、告別式のあとに預かってきた。


無地のボーダー部分にアップリケを入れることに。しばらく針を持っていなかったけれど、彼女のおかげでやる気スイッチが入ったよ。頑張って可愛いキルトに仕上げるからね。