家族ゲーム

もう何十年も前に見た松田優作の映画版は、伊丹十三一家が一列に並んで食事する場面と目玉焼きの正しい食べ方のインパクトしか記憶に残っていなくて、ストーリー展開もラストも全く覚えていないので、余計なことを考えずに最後まで見られた。
吉本荒野にぐっちゃぐちゃにされてボロボロに崩壊した沼田家が、自らのエネルギーで再出発して一歩ずつ家族になっていく…と、まぁ理想的な大団円でめでたしめでたし…と思ったら、そもそも田子雄大が語った8年前の出来事は本当なのか?と謎を投げかけて終わるというね。続編を作れそうな含みを持たせていたけれど、私はもうこのまま終わっていんじゃないの?と思うけどなぁ。

追記:北沢かえるさんのエントリを読んで、あの終わり方には、このドラマを見た人がストレートに「素晴らしい手法だ!」と受け止めるのを防ぐための予防線という説に目から鱗が落ちた。確かに、短絡的に吉本荒野流を賛美して取り入れる人が現れそうだものなぁ…。