夏シーズンは「主に泣いてます。」しか見なかったけど。秋は気になるドラマが多くて嬉しい限りですな。

*先陣を切って始まった長澤まさみ主演の「高校入試」は、湊かなえ脚本というだけあってざらっとした空気感が漂っていて、教師陣もみんなどこか怪しく、ただの学園ドラマではなさそうですよ。舞台になっている学区内で最難関の名門校という県立橘第一高校。この高校の卒業生であるというステイタス感が、これでもかというくらい気持ち悪く描かれてる。この愛校精神がなにか事件の発端になってるのか?湊かなえだもの、後味が悪いことになるんでしょうか。先の展開が楽しみです。

*朝の連ドラ「純と愛」、どうやら好き派と嫌い派ときっぱり評価が分かれてるようですね。未熟で独りよがりで独善的なヒロインの成長物語ということは、しばらくは主人公のダメな部分ばかりを見せつけられるわけだから、朝からこんながさつな子を見たくない!と思う人もいるだろうなぁ…。ここが朝ドラならではの難しいところなんでしょうねぇ。ただ前作と比べたら悪いけど、純を善としてなくて、周りからダメ出しされっぱなしだし、自分でもダメなのをわかってるというのが、このドラマの救い(?)になってるような気がします。そして何といっても、風間俊介演ずる愛の存在は大きい!よく考えたら(考えなくても)愛の言動は完全にストーカーなんだけど、あの目で視聴者は許してしまうんですよ。本人の魅力と演技力と、どちらかが欠けてもあの役は成り立たないと思う。ほんとに希有な俳優ですよ。というわけで、夏菜のぶきっちょな演技も含めて「純と愛」は毎朝楽しみに見ますよ。