バラ色の人生


蒸発した母親の代わりに幼い弟妹を育て、結婚したら姑にこき使われたうえに夫には浮気されて、節約のために人が捨てた洋服を着て食べたいものも我慢して生きてきて、挙げ句の果てには末期ガン…て。どこがバラ色の人生なのさ。いくら最後には夫が心を入れ替えて尽くして看病してくれても、こんな人生はまっぴらごめんだわ。
痛みに苦しむ主人公と看病で疲労困憊の彼女の夫を見かねて、妹が「ホスピスに入りましょうよ」という提案を「子どもたちと離れたくない」と断っておいての最終話、自分が死にゆく姿を子どもたちに見せたくないからと「新婚旅行で訪れた場所に行きたい」と言う主人公。案の定、民泊で痛みに苦しみのたうち回ってるし。もうさぁ、言動がめちゃくちゃでしょうが。
黙ってホスピスに入って、疼痛治療を受けていれば、身も心も少しは穏やかに家族と過ごせただろうに。
や、もちろん感動的なシーンもあったんだけど、最後がなんだかなぁ…でした。