推奴(チュノ)


全24話視聴終了。

朝鮮時代中期、初恋の女性を探すため奴婢【ぬひ】を追う推奴【チュノ】師になった男、テギル(チャン・ヒョク)と彼に追われる奴婢・テハ(オ・ジホ)とヘウォン(イ・ダヘ)。命を懸けた逃走が後継ぎを巡る王朝の陰謀の渦へと巻き込まれていく!!TSUTAYAより

「必殺!最強チル」や「一枝梅」と同じ朝鮮王朝16代仁祖の時代が背景になっている。玉座を政争の具にする権力者たちや、既得権を必死で守ろうとする人たちや、人を人とも思わない階級社会や、政治ってのはいつの時代でもどろどろぐちゃぐちゃと見苦しい争いが繰り広げられているものなのかい。
汚い世の中に嫌気がさして、俗世から遠く離れたところで心穏やかに生きることを選んだ盗賊チャッキと、絶対にかなわないと知りながらも鉄砲を構えて王宮に立ち向かう奴婢オッポク。正反対の道を進んだ二人だけど、どっちが正しくてどっちが間違ってるということではなく、どちらも正しいんだよなぁ。そんな世の中にした政治が間違っているんだよ…。


ヒールとして登場する武将のファン・チョルンも、絶対的な権力者イ左議政の障がいをもつ娘を嫁にめとり(この演技が凄い!!)、貧しい両班から脱却しようと必死にもがく姿には、憎しみよりも哀れみを感じてしまった。

言葉であれこれ書いても全然伝えられない。レンタルも始まっているようなので、機会があったらぜひ見て欲しいドラマだ。



テハ(オ・ジホ)もかっこいいけど、私はテギル(チャン・ヒョク)派!