ミス・ポター(043)

私が好きな時代のイギリスを舞台にした映画。金持ちの娘で何不自由なく暮らしているように見えるミスポターも、階級とかあの時代の「女の幸せ」とか、いろんなものにがんじがらめに縛られていて窮屈そう。そんな彼女も絵本を出版することで、旧弊な考え方の親(特に母親)から自由に羽ばたいて人生を歩んでいけたのだなぁ。とは言っても、本が売れて経済的に自立できたことが、自由を手に入れられた大きな要因だと思う。もし出版による収入がなければ、結婚しない限りいつまでも親の経済力で生きていかざるを得ないのだから。
イギリス湖水地方の田園風景やポターやノーマンの家のインテリアがとてもきれいで目の保養にもなった。個人的には主役のビアトリス・ポターが誰か別の俳優だったらなおよかったけど…(レニー・ゼルウィガーがどうも苦手で…)