初恋(041)

初恋 プレミアム・エディション [DVD]

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学生運動が活発だった1960年代後半。高校生のみすずはひとり孤独の中にいた。学校でも友達をつくらず、家にも彼女の居場所はなかった。みすずは小さい頃、兄だけを連れて家を出た母親に捨てられ、叔母家族に引き取られ育てられたのだった。そんなある日みすずは、突然訪ねてきた兄が残していったマッチを頼りに、新宿のジャス喫茶Bへと向かった。彼女はそこで、兄や彼の仲間たちと出会う。その中にはちょっと謎めいた雰囲気の東大生、岸もいた。彼らの仲間に加えてもらい、初めて自分の居場所を実感するみすず。彼らと過ごす時間が増えていくにつれ、次第に岸に対して特別な感情を抱き始めるみすずだったが…。allcinemaより

3億円事件発生のとき私は小学校1年生くらいだったけれど、当時の世間の大騒ぎぶりやあのモンタージュ写真はしっかり記憶に刻み込まれている。いまでも3億円はとてつもない大金には違いないが、でも宝くじで当たるかも?と庶民が夢に描ける現実味を帯びた(帯びていないか…)金額になったけれど、当時の3億円は想像を絶するほどの額だったわけで、そんな大金を誰も傷つけることなく奪ったのはすごいことだという、ちょっと犯人をヒーロー視する空気もあったように記憶している。奪ったお金は全く使用されていないというから、犯罪が行われた理由は金銭目的ではなく、この映画が描いているように大人社会に痛手を与えるためだったのかなー。ネットでいろいろ廻ってると、原作の著者の自伝というかノンフィクションという説もちらほら見受けられて、そう思って見るとそれはまたそれでおもしろいというか、興味深い。