アジアの女

近未来の東京。震災に見舞われ都市機能は麻痺し、人々は混乱している
街の片隅でひっそりと暮らす兄妹がいた
妹は震災前に精神を病んでいたが、今は落ちつきを取り戻し
兄の面倒をみながら暮らしている
そこへあるひとりの男が訪れ、3人の新しい生活が始まる
多くのものを失ったあと、人間はどこに向かっていくのか……(公式サイトより)

わたしには長塚圭史が何を描きたいのかがわからなかった。震災で秩序を失った町で、大正時代の関東大震災のときさながらに朝鮮人・中国人を誹謗するデマが飛び交うなか、正義を貫いた妹、がメインテーマなのか?いざというとき、男はなんの役にも立たずに現実逃避して飲んだくれるか、自分のことを過大評価して動こうとはしないけど、女の人は現実的にきっぱり割り切って怪しいボランティア活動(たぶん風俗的なもの)をしてでも生きていく糧を手に入れようとする、ということか?