四月の雪

いつもの愉快な仲間たちと見てきました。説明的なシーンやセリフ、派手なBGMがほとんど無くて、ぺ・ヨンジュンソン・イェジンの演技もセリフもすごく控えめで、まるでドキュメンタリーのような印象の映画でした。噂の、撮影に9時間かかったというラブシーンは、BGMがまるでなくて、ふたりの息づかいとかジッパーを下ろす音とかが妙に生々しくて、ドキドキするほどセクシーでした。一緒に行った友だちには「盛り上がりがない映画だ」と不評でしたが、わたしはこういう淡々とした映画はむしろ好きです。語られない言葉の奥にある悲しみや迷いや苦しみなどの感情が、うまいこと表されていたと思います。特別ヨン様ファンではないけれど、ぺ・ヨンジュンは確かにかっこよかったし!
全然関係ないんですけど、妻が不倫相手と自動車事故にあい、意識不明で集中治療室のベッドに横たわっている傍らで、ぺ・ヨンジュンが「死ねばよかったのに」とぽつりとつぶやくシーンで、吹き出しそうになるのをこらえるのに非常に辛かったです。そうか。ホテルの部屋に、のっぽで鼻の高いむかつくバニーボーイがいたときの他にも、この言葉を使うシチュエーションがあったのか!